コラム
麻痺とは、手足をうまく動かせない状態のことをいいます。通常手足は、脳の前頭葉にある動きの中枢から、脊髄、手足の神経(末梢神経)を通って筋肉に命令を伝え動かします。これらの経路に異常があると、脳からの命令が手足に伝わらず、麻痺が起こります。
脳の血管が詰まって血流が行かない場合を脳梗塞、脳の血管が破れて出血した場合を脳出血といいます。高齢者や成人病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)、心臓の病気のある方に多く見られ、すぐに脳神経外科などの専門医で受診されることが重要です。
脳の運動神経の近くに腫瘍ができた場合に麻痺が起こります。腫瘍の大きくなる速さによって麻痺の進行は異なりますが、徐々に片麻痺、単麻痺がみられます。しかし、片麻痺となる前に、頭痛やけいれん発作で見つかることも多く見られます。
頭をぶつけた後、1ヶ月ほどしてゆっくりと血液が頭にたまってくる病気です。高齢者やアルコールをよく飲む方に見られ、たまった血液が脳を圧迫して頭痛や片麻痺が起こります。
首の骨や靭帯などが変形して神経を圧迫している
首や腰の椎間板が飛び出して神経を圧迫している
脊髄の前にある後縦靭帯が骨のように硬くなり、増大して神経を圧迫している
腰の靭帯が厚くなったり骨がずれたりして、神経の通り道が狭くなる
顔面神経麻痺とは、顔の筋肉が動かなくなることです。顔面神経麻痺には大きく分けて脳(中枢神経)に原因がある場合と、顔面神経(末梢神経)に原因がある場合があります。MRIなどの画像検査で脳に異常がないか、調べてもらうこと重要です。
顔の筋肉だけが動かなくなるという症状の多くは、末梢神経である顔面神経の麻痺によるものです。多くの場合、片側だけ目が閉じない、瞼が下がる、口が動かない、食べ物が口の端からこぼれるなどの症状が出ます。
頭部・頚髄・腰髄のMRI検査などを行います。
また、脊椎・脊髄外科、三叉神経痛、顔面痙攣専門外来を設立しております。ご相談ください。
診療時間
土曜日(午前)も専門医が診察します。
午前
9:00~12:00
(受付時間:8:30~11:30)
午後
14:30~17:00(受付終了16:30)
土曜(午後診)
14:00~17:00(受付終了16:00)
※水曜(午後)・土曜(第2・4土曜)・日曜・祝日は休診です。
※(脳神経内科は午後は受付終了 午後4時00分です)
※(循環器内科のみ火曜日午後は受付終了 午後3時30分、土曜日午後は受付開始 午後3時00分です)
※救急外来は24時間、夜間・休日対応
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