ボツリヌス(ボトックス)療法
当院では、脳卒中の後遺症などによる手足のつっぱり(痙縮)により、日常生活を過ごしにくいと感じている患者さんの生活を向上させるため、ボツリヌス(ボトックス)療法の外来診療を行っています。
お電話にてお問い合わせ下さい。
脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。痙縮では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。
痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮こうしゅくといいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。また、痙縮がリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮に対する治療が必要となります。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。この治療法は世界80ヵ国以上で認められ、広く使用されています(2014年1月現在)。
ボツリヌス療法によって次のような効果が期待できます。
痙縮のみられる筋肉に注射します。注射部位は患者さんによって異なりますが、一度に数ヵ所、注射する場合もあります。
ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4ヵ月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。
ただし、効果の持続期間には個人差があるので、医師と症状を相談しながら、治療計画を立てていきます。
STEP受付にて面会申込書をご記入
痙縮(けいしゅく)によって困っていることなどを医師と相談し、治療の目的を決め、投与日の予約をします。
STEP投与
初回投与を行います。
経過観察
STEP受診(1〜2回)・
次回投与日予約
医師と症状を相談しながら、次回投与日を予約します。
経過観察
STEP投与
2回目の投与を行います。以降はSTEP3〜4を繰り返します。
診療時間
土曜日(午前)も専門医が診察します。
午前
9:00~12:00
(受付時間:8:30~11:30)
午後
14:30~17:00(受付終了16:30)
土曜(午後診)
14:00~17:00(受付終了16:00)
※水曜(午後)・土曜(第2・4・5土曜)・日曜・祝日は休診です。
※(脳神経内科は午後は受付終了 午後4時00分です)
※(循環器内科のみ火曜日午後は受付終了 午後3時30分、土曜日午後は受付開始 午後3時00分です)
※救急外来は24時間、夜間・休日対応
PICK UP