検査について
当院では最新の検査機器を導入し、国家資格である診療放射線技師と、臨床検査技師が豊富な経験をもとに迅速かつ正確な検査を心掛けています。
フィリップス社製1.5TMRIを2台導入しております。MRAを同時に撮ることにより、超急性期脳卒中の正確な診断が可能です。
当院では2台のPHILIPS社製MRIが稼働しており、本年(2015年)、Intera 1.5TをInginia CX 1.5Tに更新いたしました。
更新した装置は最高クラスの傾斜磁場システムと世界初のデジタルコイルシステムの融合による優れたMRIシステムです。
デジタルコイルはコイル内でMRI信号をアナログからデジタルに変換することで、最もノイズ混入のない理想的な信号処理を実現しております。
デジタルコイルはコイル内でMRI信号をアナログからデジタルに変換することで、最もノイズ混入のない理想的な信号処理を実現しております。
高い磁場強度により短時間で高画質、高分解能の拡散強調画像(DWI)【画①】や非造影血管撮影(MRA)【画②】が撮影可能となり急性期の脳血管障害の診断に役立ちます。
更に、体動補正技術(Multi Vane XD)【画③】により動きの抑制の効かない患者さまでも良好な画像を提供でき、診断能の高い検査が可能となりました。
また、寝台下部には200cmのコイルが内蔵されており、前面の頭頚部コイルと腹部コイルを組み合わせることによって広範囲をカバーでき、更に各部位に応じた専用コイルを自動選択することにより、全身の高画質検査【画④】が短時間で行えるようになりました。 もう1台のAchieva 1.5Tを最新ソフトウェアに更新し、2台が同じユーザーインターフェースを持つことによって、更に特殊な検査から救急検査まで速やかに確実な運用が可能となりました。
同時に、最新ネットワークタイプのワークステーションも導入しました。
CT、MRI、Angioの3つのモダリティのデータ処理や高度な画像解析を離れた4箇所で同時に作業が行えるため、処理の分散化や業務の効率化が可能になりました。【画⑤】
今回の更新によって、より多くの患者さまの診断・治療に貢献できるものと考えております。
今後ともよろしくお願い致します。
80列マルチスライスヘリカルCTを2016年10月に導入。最新技術により、全身領域で高精細のまま高速撮影が可能です。
脈の乱れ・胸の痛み・動悸・呼吸困難・失神などの症状や原因不明のショックといった場合の診断のために行います。入院前・手術の前にも行われる検査です。
固定式の自転車を漕いでもらい、心臓に負荷をかけて、その時の心電図変化を調べます。
心機能の評価・潜在性の心臓病(冠動脈疾患)・種々の不整脈の診断や虚血性心疾患などを調べるために行います。
胸に携帯可能な機器を取り付け、24時間の心電図を記録します。
発作性心房細動の有無・動悸の原因・失神・めまいの訴え・胸痛・徐脈・治療効果の判定・ペースメーカーの評価などのために行います。
直立姿勢に現れる身体の揺れを記録・解析して、からだの平衡(バランス)機能を調べます。
バランス機能に障害を起こす疾患として、メニエール病などの内耳の疾患、脳循環障害などの中枢神経障害、加齢による脊髄反射障害などが挙げられます。
平衡維持に関与する内耳系、中枢疾患系、脊髄反射系の機能検査をすると共に、これらの部位障害の原因となる因子、例えば、動脈硬化、糖尿病、脳白質障害の早期発見を目的としています。
両手両足の血圧を同時に計測して、動脈硬化や血管の詰まりをみる検査です。
閉塞性動脈硬化症を診断し、全身の心血管系の健康状態を評価することができます。
肺の大きさや肺の働きを調べるための検査です。
息切れ・呼吸困難・咳など肺疾患が疑われる場合や手術の前に行います。
睡眠前に機器を装着して、睡眠中の呼吸状態を調べます。
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングのための検査です。
超音波を用いて心臓の動きや弁の状態・血流の流れの情報を観察します。
心機能評価・心内塞栓源評価などを行います。手術の前にも行われる検査です。
超音波を用いて頚動脈の血管内腔・内壁・壁厚などの血管壁の性状を調べて、動脈硬化の有無や程度、血流速度や血流方向の評価を行います。
超音波を用いて下肢の静脈・動脈を観察します。
深部静脈血栓症(DVT)が疑われた場合や、間欠性跛行(歩行など負荷をかけると足が痛む・しびれるなどの症状があらわれ、休むと改善する)が認められた場合などに検査を行います。
超音波を用いて主に肝臓・胆嚢・すい臓・脾臓などの臓器に異常がないかを観察します。臓器の大きさやびまん性変化・炎症の有無・腫瘍や結石などの異物の存在などが解ります。
脳波とは脳神経細胞が発する微弱な電気を増幅させて記録したもので、大脳機能の活動状態を調べます。脳の働きに問題があると脳波が変化したり乱れたりします。
てんかんの評価・代謝性や炎症性の脳障害・睡眠障害・脳血管障害や腫瘍や外傷などの機能評価・脳死判定などで行う検査です。
電気の刺激を神経に与えることによって、感覚神経系に誘発される電気信号を記録します。末梢神経から脊髄を経由して大脳皮質感覚野にいたるまでの感覚伝導路の機能を調べます。
末梢神経・頸髄病変の評価、脊髄機能の評価、脳幹部機能評価、大脳機能の評価などを目的に検査を行います。
ヘッドホンから出る音を聞いてもらい、聴覚に関与する神経系に誘発される電気信号を記録します。内耳から脳幹部を経由し、大脳皮質聴覚野にいたる聴神経路とその周辺組織の機能を調べます。
聴力の評価、聴神経機能の評価、脳幹機能の評価、意識障害患者の予後評価などを目的に検査を行います。
手や足に電気刺激を与え、その刺激が運動神経や感覚神経を伝わる速度を測定する検査です。
手足に力が入らない場合や手足にしびれがある場合に、神経障害が生じていないかどうか検査を行います。
力を入れたり抜いたりするときに筋肉から出てくる電流を調べる検査です。
病気(しびれ、麻痺-力が入らない、痛みなど)の原因が、どこにあるのか(筋肉なのか-首や腰なのか、脳なのか)を調べる目的で行います。
神経の損傷による麻痺の予防、虚血による脳・脊髄障害の予防(脳動脈クリッピング術や頚動脈内膜剥離術における脳虚血の予防など)、マッピングを行い機能を温存する上で重要な部位を同定
代表的な神経モニタリング
術中MEP(運動誘発電位) ⇒ 運動路
術中ABR(聴性脳幹反応) ⇒ 聴覚路 など