脳卒中センター
脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血といった突然に発症する脳卒中。
国内死亡原因の第4位、寝たきりの原因の第1位を占める重大な疾患です。
近年超急性期の治療が進歩により生命予後、機能的な予後の改善が大きく見込めるようになりましたが、脳卒中は発症から治療まで時間との勝負になります。発症4時間以内に治療を始めることで、生存率の上昇や後遺症の軽減が大きく期待できます。そのため発症後はできるだけ早く設備と体制が整っている専門病院にて治療を行う必要があります。
当院では、脳卒中を発症した患者さまに最新で最良の急性期医療を提供するために脳卒中センターを開設しました。また超急性期だけではなく、患家庭復帰、社会復帰ができるように、出来るだけ早くリハビリを行えるようにするため回復期リハビリテーション病棟も設けています。
24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる施設として「一次脳卒中センター」に認定
日本脳卒中学会は、脳卒中診療を24時間365日行える施設を「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」として認定しています。
当院は「一次脳卒中センター」として認定されておりましたが、現在までの診療実績や診療体制により「地域においてコアとなるPSC施設(PSCコア施設)」としても同学会から委嘱されました。
今後も「血栓回収療法」を必要とする患者様を常時受け入れ、地域に必要な脳卒中センターとして、より質の高い医療を提供いたします。
一次脳卒中センター(PSC)コアは下記の5項目をみたすことが求められる
脳梗塞
551件
脳出血
112件
くも膜下出血
27件
疾患名 | 件数 |
---|---|
頭蓋・頭蓋内損傷 | 251 |
未破裂脳動脈瘤 | 84 |
脳卒中後遺症 | 95 |
てんかん | 109 |
その他の脳血管障害 | 133 |
水頭症 | 67 |
脊椎症、骨折等 | 82 |
脳腫瘍 | 28 |
めまい | 43 |
非外傷性硬膜下血腫 | 15 |
パーキンソン病 | 19 |
その他 | 298 |
術式名 | 件数 |
---|---|
動脈瘤クリッピング術 | 21 |
頭蓋内血腫除去術 | 28 |
定位脳手術 | 2 |
脳動静脈奇形摘出術 | 2 |
頚動脈内膜剥離術 | 14 |
バイパス術 | 3 |
頭蓋骨形成術 | 10 |
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 109 |
腫瘍摘出術 | 12 |
内視鏡手術 | 10 |
水頭症手術 | 41 |
ドレナージ | 11 |
血管減圧術 | 4 |
頚椎椎弓形成手術 | 16 |
脊椎固定術 | 24 |
腰椎 | 18 |
気管切開術 | 7 |
その他 | 41 |
術式名 | 件数 |
---|---|
脳動脈瘤塞栓術 | 24 |
AVM塞栓術 | 2 |
腫瘍血管塞栓術 | 2 |
頚動脈ステント留置術 | 36 |
脳血栓回収術 | 28 |
脳血管形成術 | 2 |
その他 | 1 |
脳卒中の治療は時間との勝負です。吉田病院では救急で運ばれてから、検査、治療、リハビリテーションと、一連の作業をスムーズに行えるように各部屋を配置しています。
10名の専門医が常駐し、発症4.5時間以内の血栓溶解療法をはじめ、最新の血管内治療を24時間いつでも行えるような体制を組んでいます。また、多くの救急救命士も在籍しており、救急搬送対応にあたっております。
SCU (脳卒中ケアユニット)では患者様3人に1人の割合で看護師がつき、専属の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が早期からリハビリテーションを開始します。
また、「脳卒中ガイドライン2015」においても、SCUにおける脳卒中治療効果の高さが明らかにされています。
相談経験豊富な社会福祉士や看護師が、脳卒中に関するさまざまなお悩みに対応させていただきます。
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診療時間
土曜日(午前)も専門医が診察します。
午前
9:00~12:00
(受付時間:8:30~11:30)
午後
14:30~17:00(受付終了16:30)
土曜(午後診)
14:00~17:00(受付終了16:00)
※水曜(午後)・土曜(第2・4・5土曜)・日曜・祝日は休診です。
※(脳神経内科は午後は受付終了 午後4時00分です)
※(循環器内科のみ火曜日午後は受付終了 午後3時30分、土曜日午後は受付開始 午後3時00分です)
※救急外来は24時間、夜間・休日対応
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