正常圧水頭症センター
当院は脳外科を中心として以下の取り組みを強化しています。
そのために、脳神経内科・脳神経外科・リハビリテーション科のチーム医療による詳細な高次脳機能検査(神経心理検査)を含めた検査・診療体制を構築してきました。
正常圧水頭症の病態や画像所見および治療方法は、以前より明確になってきていますが、全国的には必ずしも普及しているとは言えない状況があります。認知症の診断・治療の中では、特に正常圧水頭症については、チームワークが重要な鍵となると思われます。
当院では、脳外科・神経内科専門医のもとで正常圧水頭症の検査・治療パスを構築しており、認知機能評価には言語聴覚士・作業療法士が対応し、歩行機能やADLの評価および術後のリハビリテーションには理学療法士・作業療法士が進め、臨床工学技士がマネージメントに関わるチームとして、『正常圧水頭症センター』を整備し対応しています。
歩行障害
歩行はゆっくりで、不安定となり、転倒しやすくなります。固縮などパーキンソン症候群を呈するものもあります。多くは手首固化徴候が陽性です。
認知機能障害
記憶障害・注意障害・意欲低下・発動性低下・動作緩慢・思考緩慢などがあります。
尿失禁
知らぬ間に出てしまう場合と歩行障害のためにトイレまで間に合わない場合などがあります。
脳外科専門医・脳神経内科専門医による診断を行います。
などの特徴的な画像所見を確認します。
認知症スクリニングセットまたはNPH評価パスを実施します。
腰椎穿刺し髄液を抜くことで歩きやすくなったり、話し方がはっきりしてくるなど変化が見られるか否かを療法士による詳細な評価で判定します。
当センターでは脳実質に直接の侵襲を加えない L-Pシャント(腰椎-腹 腔)を第一選択としております。L-Pシャントが困難な場合は、V-Pシャン ト(脳室-腹腔)を行います。
手術は全麻下で比較的安全に実施され、30分から1時間という短時間で済みます。入院期間は約1週間です。 シャントバルブには圧を調整する機能があり、当センターで退院後のシャ ント機能のフォローアップ体制も整備しています。
※特発性正常圧水頭症ガイドライン第2版
医療介護関係者の方
診療時間
土曜日(午前)も専門医が診察します。
午前
9:00~12:00
(受付時間:8:30~11:30)
午後
14:30~17:00(受付終了16:30)
土曜(午後診)
14:00~17:00(受付終了16:00)
※水曜(午後)・土曜(第2・4土曜)・日曜・祝日は休診です。
※(脳神経内科は午後は受付終了 午後4時00分です)
※(循環器内科のみ火曜日午後は受付終了 午後3時30分、土曜日午後は受付開始 午後3時00分です)
※救急外来は24時間、夜間・休日対応
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